「君は天然色」作詞家の色にまつわるエピソードとは・・・

近藤智美公式ブログ・「君は天然色」作詞にまつわる色のエピソード

こんにちは。NPO法人CLE協会(色彩生涯教育協会)のマジカルカラーリスト、近藤智美です。

今日は色にまつわる、あるエピソードをご紹介します。ちょっと切ない気持ちになりますが・・・。

人というのは、体験したことが「色」とともに記憶されています。

カラーセラピーをしていても、誰もがもつその色に対する共通の認識とは別に、その色に対しての「個人の体験」があります。

時に、その「体験」は、共通にもつ認識以上に、「その色に対する想い」を強めることがあります。

たとえば、「赤」という色は、「火、情熱、生命、エネルギー」といったもののイメージがあります。これは共通する認識です。私の場合ですが、赤い色からは、小学校のときの赤いスカートを思い出します。時々しかはけなかったけれど、そのスカートをはいたときは、自分がいつもと違う、「女の子」らしい自分がいた記憶。赤をみると、スカートをすぐに連想してしまうところがあります。

記憶というのは、うれしいこと、楽しいこと、いやな思いをしたこと、悲しい思いをしたこと、など感情はさまざまですよね。

作詞家 松本隆さんの色にまつわるエピソード

松本隆さんという作詞家をご存じでしょうか。すっごくたくさんの歌手の作詞をして、ヒット曲もたくさん出していらっしゃいます。

高校生の頃、文学青年である自分と、ロック好きの自分は交わることがないと思っていた松本隆さんに、細野晴臣さんがひとこと、「松本、詞を書いたほうがいいんじゃない?」と言って、作詞家・松本隆が誕生したそうです。

その細野晴臣さん、大瀧詠一さん、鈴木茂さんとで「はっぴいえんど」を結成していました。1973年に解散後、ソロ活動に入っていました。

そんななか、「君は天然色」(きみはてんねんしょく)という曲が、1981年3月に大滝詠一さんの通算7作目のシングルとして発売されました。松本隆さんが作詞です。

実は、この曲の作詞ができるまで、松本隆さんは作詞ができなくなってしまった状態というのがあります。

妹さんを心臓病で亡くした松本隆さんは、「妹が亡くなって世界がモノクロになって・・・」しまったそうです。色が感じられなくなってしまったのです。

人はあまりに哀しいことが起こると、色がなくなるのです。

私はほかにも、ショックな出来事のあと、色を感じられなくなったという話を別の2人から聞いたことがあります。私にはそれほどの体験はありませんが、カラーリストである以上、そういうことが起こるのだというのを知っていないといけない、と思うようになりました。松本隆さんの話を聞いたのも、ご縁なんだろうなと思っています。

話は松本隆さんのことに戻しますね。

そして、あるとき、美しい人をみて、その女性に色を感じたそうです。それが、「君は天然色」の作詞をするきっかけになったというエピソードがあります。

歌詞の中に出てくる「モノクローム」というのは、この妹さんを失った松本隆さん自身の心だったのかもしれません。

大瀧詠一さんのアルバム「A LONG VACATION」は10曲中9曲が松本隆さん作詞です。アルバムタイトルの「A LONG VACATION」とは、松本隆さんが妹を亡くしたショックで仕事が出来なくなっていた、その期間のことです。

このアルバムは、1980年7月に発売予定だったのですが、1981年3月に時期がずれました。アルバムの発売日が決定し、制作にとりかかろうとした直後、松本隆さんの妹さんが心臓の病に倒れます。

松本隆さんは大滝詠一さんに、ほかの作詞家でアルバムを作ることを薦めたそうです。でも、大瀧詠一さんはどうしても松本隆さんの作詞がいいから、気長に待つと言ったそうです。大瀧詠一さんはそれくらい松本さんの作詞に惚れ込んでいらっしゃったそうです。

妹さんはその数日後に息を引き取ってしまいます。

このアルバムは、松本隆さんのためのアルバムだったのだということなのでしょうね。大滝詠一さんの愛も詰まっていますね。

せつない思いが歌詞にいっぱいつまった曲になっています。

歌詞をご紹介して終わりにしますね。

「君は天然色」

歌:大滝詠一 作詞:松本隆 作曲:大瀧詠一

くちびるつんと尖らせて
何かたくらむ表情は
別れの気配をポケットに匿していたから
机の端のポラロイド
写真に話しかけてたら
過ぎ去った過去 しゃくだけど今より眩しい


想い出はモノクローム 色を点けてくれ
もう一度そばに来て はなやいで
美しの Color Girl

夜明けまで長電話して
受話器持つ手がしびれたね
耳もとに触れたささやきは今も忘れない

(※繰り返し)

開いた雑誌を顔に乗せ
一人うとうと眠るのさ
今夢まくらに 君と会うトキメキを願う
渚を滑るディンギーで
手を振る君の小指から
流れ出す虹の幻で 空を染めてくれ

(※繰り返し)


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