文化の日だから考えよう。「淡紫色」の意味

近藤智美公式ブログ・文化の日だから考えよう。「淡紫色」の意味

こんにちは。マジカルカラーリストの近藤智美です。

ハロウィンが終わって、11月に入り、なんだか一気に「年末まで2ヶ月!」というのがクローズアップされているように感じます。
今日は雨も降り、すごく寒い一日でしたね。

「文化の日」ってなに?

さて、もう本日となってしまいましたが、11月3日は「文化の日」です。
そもそも「文化の日」というのは、「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」です。実は、戦後の1946(昭和21)年11月3日に平和と文化を重視した日本国憲法が公布されたことを記念して定められたものです。

ちなみに、社会科の授業のようですが、同じく祝日である憲法記念日は日本国憲法が「施行」された日です。

「文化の日」
日本国憲法が「公布」(こんな法律が成立したと国民に知らせること)された日を由来とする祝日。

「憲法記念日」
日本国憲法が「施行」(実際に実行に移され効力を持つこと)された日を由来とする祝日。

祝日も、ただ休みでうれしい!ではなく、日本人として意味も知っておきたいものです。

文化勲章

文化の日に戻りますが、この日、皇居では「国家又は公共に対し功労のある方、社会の各分野における優れた行いのある方などを表彰するもの」に対して文化勲章が授与されます。

勲章のデザインは、橘の五弁の花の中央に三つ巴の曲玉を配し、鈕(ちゅう:章と綬の間にあるもの)にも橘の実と葉が用いられています。綬(リボン)の織地は淡紫色です。

タチバナとは元来、食用ミカンを総称する古名ですが、わが国固有の、最も古くから存在する品種として、ニッポンタチバナを橘に当てているようです。

6月ころ、白色の清楚な花が多数つき、素晴らしい芳香をあたり一面に漂わせるそうです。

登場する橘の中には、花橘という名称のほか、玉に貫くという言葉がたくさん出てくることから、食用に適さない小ミカンのようなもので、花を鑑賞するために植栽されていたようです。

古事記では、橘は非時香果(ときじくかくのこのみ)とされています。時ならぬ意で、「香り高い果実」という意味のようです。

もともと花のモチーフは、「桜」を想定していたそうですが、文化勲章が出来た当時の天皇(昭和天皇)が、

「桜は昔から武を表はす意味によく用ゐられてゐるから、文の方面の勲績を賞旌するには橘を用ゐたらどうか」

との意向を示され、橘に変わったという話が、宮内庁担当の記者だった人物によって伝えられています。

しかも、「桜は落葉樹だが、橘は常緑樹なので、“文化は永遠にあるべき”」という補足的なご意見もあったとのことです。

橘は古代に都が平安京に遷都されたおり、宮中の庭に桜と共に「左近の桜、右近の橘」として植えられ、以来、国の象徴のようになっています。

橘は永劫悠久の意味があり、文化の永久性を表現するのに最も適すると拝察される旨の言葉も記録に残されています。

文化勲章の綬はなぜ淡紫色なのか?

文化勲章の綬はどうして淡紫色で、どんな意味を示すのでしょうか。
いろいろ調べてみたのですが、橘について書かれていても、この色についての意味について書かれているものが見つけられませんでした。

どうして、この色なのか、ますます気になってしまいます。

ずっと歴史をさかのぼると、陰陽五行には五色という考え方があり、それを発展させて、位と色とを結び付けるようになりました。これは当色(とうじき)といって、位階による色の位置づけ方です。

考え方は天皇の交代とともに変化していっているが、有名なものに、文武天皇の大宝律令、元正天皇の養老律令、延喜年代にまとめられた延喜式というものがあります。

上位の階級には紫や赤がおかれ、さらに濃い紫、薄い紫といったような濃色、明色で差が設けられていました。

色の順位の決め方は、中国の思想や制度に影響を受けているものではあるが、染料やその染色技術にも関連しています。

紫は、紫草が多く採集できない理由で高価であったことと、濃い紫ほど時間と染料を多く必要とする経済的な背景が理由になっているようです。

だから、紫には、非凡で、繊細で、気高く、かぐわしく、におやかで、魅惑的で高貴。その紫を使えるのは富裕層に限られていただろう。

文化勲章は「国家又は公共に対し功労のある方、社会の各分野における優れた行いのある方などを表彰するもの」に対して与えられます。また、ノーベル賞を受賞した方にも与えられているそうで、毎年5名くらいの方にだけ与えられる、非凡な、功労の大きな方への勲章ですから、紫になるのは当然かもしれませんね。


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